切手にみる紫式部と『源氏物語』
〜源氏物語編〜
国宝 俵屋宗達筆「源氏物語澪標図屏風」 | ||
名称: | 第2次 国宝シリーズ | |
発売: | 1978年 1月26日 | |
種類: | 50円郵便切手 | |
国宝 俵屋宗達筆 「源氏物語関屋澪標図屏風」【江戸時代(17世紀)作】は六曲一双の屏風で、澪標図の一部分が切手の図案となっています。 『源氏物語』第14帖<澪標(みおつくし)>において、須磨・明石から帰京した光源氏はお礼参りに住吉大社を詣でます。 絵には白砂青松の浜辺が描かれ、牛車には光源氏が乗っています。 切手の絵には見えませんが、屏風絵では左側に住吉大社の赤い鳥居と反り橋が描かれており、右側の海には明石の君が乗っている船が描かれています。 ともに、光源氏と明石の君の姿は描かれておらず、それぞれの乗り物だけで表現されています。 偶然同じ日に住吉詣でをしようとした光源氏と明石の君でしたが、明石の君は光源氏の盛大な様子に身分の差を思い知らされ、この日は参詣せずに船で立ち去ってしまうのでした。 光源氏は明石の君の参詣を知り、歌を詠み交わします。巻名である澪標(みおつくし)はこの時の歌で用いられている言葉です。 実物の国宝 俵屋宗達筆「源氏物語関屋澪標図屏風」は、東京都世田谷区にある青嘉堂文庫美術館が所蔵されています。 |