切手にみる紫式部と『源氏物語』
〜源氏物語編〜
国宝「源氏物語絵巻」<宿木 三> | ||
名称: | 切手趣味週間 | |
発売: | 1964年 4月20日 | |
種類: | 10円郵便切手 | |
『源氏物語』第49帖<宿木(やどりぎ)>の一場面を描いた絵で、男性は“匂宮(におうのみや)”、女性は匂宮の妻である“中の君(なかのきみ)”です。 舞台は「二条院」。かつて光源氏と紫の上が過ごした邸宅で、光源氏の孫である匂宮が伝領しました。 匂宮は、烏帽子(えぼし)をかぶり袿(うちき)と直衣(のうし)を着ていますが指貫(さしぬき)は履いていません。リラックスして着崩し琵琶を奏でています。 中の君はこの時、懐妊中の身です。脇息(きょうそく)にもたれて蝙蝠扇(かわほりおうぎ)を手に琵琶の音を聴いています。 匂宮が新たに“夕霧”の娘である“六の君”を妻としたことで中の君は苦悩します。 また、中の君の姉である亡き“大君(おおいぎみ)”を恋い慕う“薫”が中の君に近づき、匂宮は中の君と薫との仲に猜疑心を抱くのでした。 切手となっている部分の絵は、絵巻の一部分にすぎません。 ⇒Wikipediaで全体画像を見ることができます。 実物の国宝「源氏物語絵巻」<宿木 三>は、愛知県名古屋市にある徳川美術館が所蔵されています。 |