『花橘亭〜源氏物語を楽しむ〜』>「源氏物追体験」>平安時代の菓子「唐菓子」
2010年5月、奈良県立万葉文化館を訪ねた折に、ショップにて三輪そうめん山本の「麦縄菓子」を見かけて購入しました♪ 奈良時代に中国から伝わった麦縄[索餅(さくべい)]は、一説によると現在の「そうめん」のルーツともいわれています。 現在、「麦縄菓子」は麦縄の原型を留めたまま、油で揚げたお菓子として作られています。(*^ー^)ノ ⇒三輪そうめん 山本 |
5本入りを購入♪ 【原材料】 小麦粉・植物性油脂・砂糖・食塩 |
平安時代の『延喜式(えんぎしき)』に収載されている唐菓子の内、頻度が高いのが「索餅(さくべい)」だそうです。 「索餅(さくべい)」は、縄のようにねじりあわせた形状から「麦縄」とも呼ばれます。 主に、晴れのお祝いや儀式の際に食べられ、宮中では、大内裏の内膳司(ないぜんし=天皇の食事をつかさどる所)で作られていました。 『延喜式』によると、平安京内の東市・西市でも「索餅(さくべい)」が売られていたそうなので庶民も食べていたと思われます。(*^-^*) ※『延喜式』=平安時代の法典 |
油で揚げてあるので パキッと歯ごたえよく、甘さと塩味のバランスもよくてクセになりそうな美味しさでした!! 家族にも大好評。また食べたいです。o(^-^)o <撮影:2010年5月27日> ■平安時代の「索餅」 七夕の日(7月7日)には厄除けのために、その年の春に収穫された麦で作った索餅(さくべい)を食べる習慣がありました。 『源氏物語』<幻>にて、光源氏が亡くなった紫の上を偲び、七夕の和歌を詠むシーンがあります。 『源氏物語」作中には七夕[乞巧奠(きっこうてん)]の供えについて記されていませんが、この日、光源氏の邸宅では供えの準備がされ「索餅」もあったことでしょう。 |