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竈門山<宝満山> |
●所在地 |
:福岡県太宰府市内山・筑紫野市・糟屋郡宇美町 |
現在、太宰府市の北東にあって登山愛好家に知られる標高829,6メートルの宝満山は、かつて竈門山(かまどやま)と呼ばれ、筑前国の歌枕でした。
平安時代の歌人・清原元輔(=清少納言の父)によって「春はもえ秋はこがるるかまど山 かすみもきりもけぶりとぞ見る」と詠まれたと伝わります。 |
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『大弐三位集』に収載された大弐三位賢子の和歌
筑紫にて、さわらびといふ題を
かまど山 ふりつむ雪も むら消えて
いまさわらびも もえやしぬらむ
【詞書と和歌は 岩波文庫「紫式部集 付 大弐三位・藤原惟規集」より引用】
早春のかまど山(=宝満山)を彷彿とさせる歌です。
“かまど山”を文字どおり竈(かまど)に見立てて、「燃え」と「萌え」が掛詞(かけことば)となっています。
夫の赴任先である大宰府を訪れた大弐三位賢子は、大宰府でどんなことを見聞きしたのでしょう。
母・紫式部が書いた『源氏物語』に登場する玉鬘を思い出すこともあったかもしれません。(*^-^)b
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大宰府政庁跡から見た竈門山<宝満山> |
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観世音寺の門前から見た竈門山<宝満山> |
竈門山こと宝満山のふもとには竈門神社(かまどじんじゃ)下宮が、山頂の巨岩上には上宮が鎮座しています。【宝満宮竈門神社公式サイト】
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