2014年の「唐津のひいな遊び〜まつらの姫達の宴〜」は、古代の森会館・埋門ノ館・旧唐津銀行・ギャラリー魚や町・鯨組主中尾家屋敷 の5ヶ所の会場で2月22日(土)〜3月9日(日)まで開催されました。
古代の森会館会場では、お雛様の展示「まつらにゆかりのおひな様」展のほか、『源氏物語』の玉鬘に特化した「花と源氏物語・玉鬘の生涯」展も開催されました。
このページでは、『源氏物語』の玉鬘に関する展示をご紹介します。(*^ー^)ノ
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遠景
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まつらの姫「玉鬘」―源氏物語―
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貴族の姫君は通常、 正装である十二単を着装する必要がありませんでした。 身分が高いほど簡略化した服装でよかったようです。
単(ひとえ)の上に袿(うちき)を重ねた「袿姿」で 過ごすことが多かったと思われます。
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「源氏物語」54帖の貝合わせ
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パネル「玉鬘の生涯」
玉鬘は『源氏物語』に登場する姫君のひとりで 少女時代を太宰府と肥前の国で過ごしました。
肥前の国で美しく成長した玉鬘はやがて都に戻り、 光源氏の養女としてシンデレラストーリーを歩みます。
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『源氏物語』<玉鬘>において、 玉鬘たち一行は都に戻るべく唐津湾から船出しました。 「松浦の宮の前の渚」(=鏡神社の前に広がる渚)の 美しい景観との別れを悲しんでいます。
こちらのいけばなは、唐津湾の様子を表したものだそうです。
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パネル<初音><胡蝶>
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『源氏物語』<初音>において明石の御方の和歌
「年月を松にひかれて経る人に 今日鴬の初音聞かせよ」
をモチーフとしたいけばなだそうです。
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パネル<蛍>
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放たれた蛍の光で姿が浮かび上がった玉鬘
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御簾越しに蛍の光をイメージした光が点滅する演出がされており、綺麗でした。
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博多人形「玉鬘」<梶原正二 作>
『源氏物語』<蛍>より
(蛍の宮)
「鳴く声も聞こえぬ虫の思ひだに人の消つには消ゆるものかは」
(玉鬘)
「声はせで身をのみ焦がす蛍こそ言ふよりまさる思ひなるらめ」
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こちらのいけばなは、菖蒲(しょうぶ)です。
『源氏物語』<蛍>より
(蛍の宮)
「今日さへや引く人もなき水隠れに生ふる菖蒲の根のみ泣かれむ」
(玉鬘)
「あらはれていとど浅くも見ゆるかな菖蒲もわかず泣かれける根の」
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こちらの花は篝火の炎に見立てられています。
『源氏物語』<篝火>より
(源氏)
「篝火にたちそふ恋の煙こそ世には絶えせぬ炎なりけれ」
(玉鬘)
「行方なき空に消ちてよ篝火のたよりにたぐふ煙とならば」
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パネル<常夏><篝火>
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⇒ その2へ続きます。 |
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