花橘亭〜源氏物語を楽しむ〜源氏物語ゆかりの地をめぐる松浦なる鏡の神 鏡神社まつらの姫達の宴2013年
本文へジャンプ
鏡神社紫式部と鏡神社源氏物語と鏡神社松浦宮の前の渚玉葛窟古墳|まつらの姫達の宴 


2014年 唐津のひいな遊び〜まつらの姫達の宴〜


 2014年の「唐津のひいな遊び〜まつらの姫達の宴〜」は、古代の森会館・埋門ノ館・旧唐津銀行・ギャラリー魚や町・鯨組主中尾家屋敷 の5ヶ所の会場で2月22日(土)〜3月9日(日)まで開催されました。


 古代の森会館会場では、お雛様の展示「まつらにゆかりのおひな様」展のほか、『源氏物語』の玉鬘に特化した「花と源氏物語・玉鬘の生涯」展も開催されました。

 このページでは、『源氏物語』の玉鬘に関する展示をご紹介します。(*^ー^)ノ


「花と源氏物語・玉鬘の生涯」展 その1


源氏物語「玉鬘」の生涯
遠景

まつらの姫「玉鬘」
↑クリックで拡大します。↑

まつらの姫「玉鬘」―源氏物語―



袿姿
 貴族の姫君は通常、 正装である十二単を着装する必要がありませんでした。 身分が高いほど簡略化した服装でよかったようです。
 単(ひとえ)の上に袿(うちき)を重ねた「袿姿」で 過ごすことが多かったと思われます。



貝合わせ
「源氏物語」54帖の貝合わせ


玉鬘の生涯
 パネル「玉鬘の生涯」

 玉鬘は『源氏物語』に登場する姫君のひとりで 少女時代を太宰府と肥前の国で過ごしました。
 肥前の国で美しく成長した玉鬘はやがて都に戻り、 光源氏の養女としてシンデレラストーリーを歩みます。



いけばな
 『源氏物語』<玉鬘>において、 玉鬘たち一行は都に戻るべく唐津湾から船出しました。 「松浦の宮の前の渚」(=鏡神社の前に広がる渚)の 美しい景観との別れを悲しんでいます。

 こちらのいけばなは、唐津湾の様子を表したものだそうです。



初音・胡蝶
パネル<初音><胡蝶>

いけばな 初音
 『源氏物語』<初音>において明石の御方の和歌
「年月を松にひかれて経る人に 今日鴬の初音聞かせよ」
をモチーフとしたいけばなだそうです。


蛍
パネル<蛍>


蛍
放たれた蛍の光で姿が浮かび上がった玉鬘


蛍の光
 御簾越しに蛍の光をイメージした光が点滅する演出がされており、綺麗でした。

博多人形 玉鬘
 博多人形「玉鬘」<梶原正二 作>

 『源氏物語』<蛍>より

(蛍の宮)
「鳴く声も聞こえぬ虫の思ひだに人の消つには消ゆるものかは」

(玉鬘)
「声はせで身をのみ焦がす蛍こそ言ふよりまさる思ひなるらめ」

ショウブ
 こちらのいけばなは、菖蒲(しょうぶ)です。

 『源氏物語』<蛍>より

(蛍の宮)

「今日さへや引く人もなき水隠れに生ふる菖蒲の根のみ泣かれむ」

(玉鬘)
「あらはれていとど浅くも見ゆるかな菖蒲もわかず泣かれける根の」


篝火にみたてた花
 こちらの花は篝火の炎に見立てられています。

 『源氏物語』<篝火>より

(源氏)
「篝火にたちそふ恋の煙こそ世には絶えせぬ炎なりけれ」

(玉鬘)
「行方なき空に消ちてよ篝火のたよりにたぐふ煙とならば」


常夏・篝火
 パネル<常夏><篝火>


⇒ その2へ続きます。


▲このページの一番上に戻る
 
お問い合わせ  
 Copyright(C) なぎ AII Rights Reserved
inserted by FC2 system