『花橘亭〜源氏物語を楽しむ〜』源氏物語ゆかりの地をめぐる「須磨」「明石」紀行「明石」を歩く岡之屋形跡
源氏物語ゆかりの地をめぐる
     
 


岡之屋形跡(おかのやかたあと)・・・「岡辺の家」跡

●所在地 :神戸市西区櫨谷町松本
●交通 :地下鉄「西神中央」駅 または JR「明石」駅より 神姫バス「松本」下車 徒歩5分

 明石の入道は高潮を恐れて、娘の明石の君を「岡辺の家(岡辺の宿)」に住まわせていました。「岡辺の家(岡辺の宿)」=岡の麓の家、という意味。

 八月
十三日の名月の夜、光源氏は「浜の館」から「岡辺の家」へ向かい明石の君と結ばれます。

 やがて明石の君は懐妊。誕生した女児は成長し帝の中宮となることで、光源氏と明石一族に繁栄をもたらせます。・・・しかしそれはまだ先のお話。
松



 明石の入道の「岡辺の家(岡辺の宿)」」

■『源氏物語』第13帖<明石>において、「岡辺の家(岡辺の宿)」の様子が記されています。

 造れるさま、木深く、いたき所まさりて、見どころある住まひなり。
      
〜略〜
 三昧堂近くて、鐘の声、松風に響きあひて、もの悲しう、岩に生ひたる松の根ざしも、心ばへあるさまな り。前栽どもに虫の声を尽くしたり。


 (訳=(岡辺の家の)造りざまは、木が深く繁って、ひどく感心する所があって、結構な住まいである。
       〜略〜
 三昧堂が近くにあって、鐘の音、 松風に響き合って、もの悲しく、巌に生えている松の根ざしも、情趣ある様子である。いくつもの前栽に虫が声いっぱいに鳴いている。)



【源氏物語の本文と訳は 渋谷栄一先生のwebサイト『源氏物語の世界』より引用】


筝の事



※三味堂(さんまいどう)=法華経三昧を修する所。仏を念じて心を乱さぬ修行をするための堂。


 岡之屋形跡

■源氏物語に登場する「岡辺の家(岡辺の宿)」跡として、現在、「岡之屋形跡」と記された碑があります。
「岡之屋形跡」碑の隣りには、明石入道の供養碑もあるそうです。


 いつか訪ねます・・・!!三 (/ ^^)/





【参考サイト】
『神戸市』公式サイト

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