花橘亭〜源氏物語を楽しむ〜源氏物語ゆかりの地をめぐる松浦なる鏡の神 鏡神社“松浦の宮の前の渚”松浦佐用姫
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松浦佐用姫(まつらさよひめ)




松浦佐用姫像

鏡山の山頂にある松浦佐用姫像。



大伴狭手彦(おおとものさてひこ)との別れを惜しんで唐津湾<松浦潟>にむかい領巾(ひれ)を振っている姿です。
(時代的に、衣裳がおかしいと思うけど・・・。(^^;)

松浦佐用姫



 松浦佐用姫

 日本の三大悲恋物語といわれる松浦地方に伝わる伝説が、「松浦佐用姫」の物語です。古代、朝廷の命令で朝鮮半島の任那、百済の救援に派遣された青年武将 大伴狭手彦は、停泊地である松浦の地で土地の長者の娘「佐用姫」と恋に落ちます。やがて、出帆の時が来て、別離の悲しみに耐えかねた佐用姫は鏡山に駆け登 り、軍船にむかって身にまとっていた領巾を打振りました。それでも名残はつきず、佐用姫は山から飛び降り、呼子加部島まで追いすがったものの、すでに船の 姿はなく、悲しみのあまり七日七晩泣き続け、ついに石に化したというものです。
 この物語は、万葉の歌人たちにも数多く詠まれるものとなり、以後詩歌や能などの文学や演劇の題材にもなりました。
 鏡山はこの故事から「領巾振山」と呼ばれるようになったといいます。




『万葉集』巻五にみられる “松浦佐用姫(佐用比売)”


 
 松浦縣(まつらがた) 佐用比売の子が 領巾振りし
        山の名のみや 聞きつつ居らむ

 遠つ人 松浦佐用比売 夫(つま)恋に
        領巾振りしより 負へる山の名

 山の名と 言ひ継げとかも 佐用比売が
        この山の上に 領巾を振りけむ

 万代(よろづよ)に 語り継げとし この嶽(たけ)に
        領巾振りけらし 松浦佐用比売

 海原の 沖行く船を 帰れとか
        領巾振らしけむ 松浦佐用比売

 行く船を 振りとどみかね 如何ばかり
        恋しくありけむ 松浦佐用比売

 音に聞き 目にはいまだ見ず 佐用比売が
       領巾振りきとふ 君松浦山


★参考★
・全国万葉フェスティバルINからつ大会資料『松浦の万葉』
   <発行:(財)唐津市文化振興財団 /著者: 清水 静男 >




“松浦佐用姫(佐用比売)”グッズ


唐津限定 「松浦佐用姫」キューピー

松浦佐用姫

唐津城のお土産屋さんで買いました。(^^)v
(2008年9月)


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