『源氏物語』の本文中に蘇(そ)は登場しませんが、上級貴族である光源氏は、当時の貴族がそうであったように、貴重な滋養薬として蘇(そ)を食べていたと思われます。
蘇(そ)の製法は諸説ありますが、牛乳を攪拌しながら煮詰めて固めたものともいわれています。
光源氏のモデルの一人とされる藤原道長は「蘇蜜煎」というものを食べていたことが、藤原実資の日記『小右記』長和5年(1016年)5月11日の条の記録からわかっています。
「蘇蜜煎」の実態はわからないものの、一説によると蘇に蜂蜜(はちみつ)を練り合わせたものだったようです。蜂蜜(はちみつ)もまた当時は希少品として珍重されていました。
平安時代の正月には、大臣が官人をもてなす大饗(だいきょう)という饗宴を催していました。その際、朝廷から大臣家へ蘇と甘栗(あまぐり=干した栗)を賜わります。
大臣大饗(だいじんのだいきょう)のために、朝廷から蘇と甘栗を届ける勅使を「蘇甘栗使(そあまぐりのつかい)」といい、大変名誉な役目であったようです。
店名 | 商品名 | URL(別ウインドウで表示) | 場所 |
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みるく工房飛鳥 | 飛鳥の蘇 | http://www.asukamilk.com/ | 奈良県樫原市 |
ラッテたかまつ | 古代の蘇 | http://www.latte-takamatsu.com/ | 奈良県葛城市 |
蘇庵 | 蘇 | http://milksoan.web.fc2.com/ | 静岡県掛川市 |
ミルククラブ中西牧場 | 甘乳蘇 | http://www.btvm.ne.jp/~milk/index.htm | 宮崎県都城市 |
店名 | 名 | URL(別ウインドウで表示) | 場所 |
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京料理 六盛 | 蘇 | http://www.rokusei.co.jp/ | 京都市左京区 |
店名 | 名 | URL(別ウインドウで表示) | 場所 |
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飛鳥の宿 祝戸荘 | 蘇 | http://asuka-iwaidoso.com/ | 奈良県明日香村 |
奈良パークホテル | 天下の蘇 | http://www.narapark.jp/ | 奈良市 |
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『京料理 六盛』さんの創作平安王朝料理より「蘇」 2008年10月に六盛さんで友人たちと「創作平安王朝料理」をいだきました。 「創作平安王朝料理」レポはこちらです。 |
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『おたふく』さんの古代食弁当より「蘇」 2013年6月、福岡県太宰府市にて古代食弁当をいただきました。 「古代食弁当]」のレポはこちらです。 |
【参考】 | |||
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『平安時代史事典』CD-ROM版 | 監修:角田文衛 | 編:古代学協会 古代学研究所 |
発行:角川学芸出版 |
『古代日本のミルクロード 聖徳太子はチーズを食べたか』 |
著:廣野卓 | 発行:中公新書 | |
『古代日本のチーズ』 | 著:廣野卓 | 発行:角川書店 | |
夏の特別企画 「和菓子の歴史」展 小冊子 |
編集:株式会社 虎屋 虎屋文庫 | 虎屋十七代 黒川光博 | |
とらやホームページ>菓子屋資料室虎屋文庫>歴史上の人物と和菓子>藤原道長と蘇 |