玉鬘が住んだ都市・大宰府
『源氏物語』に登場する姫君・玉鬘(たまかずら/たまかづら)は、都で夕顔と頭中将<のちの内大臣>との間に誕生しました。
その玉鬘を育てた夕顔の乳母の夫が、大宰少弐という大宰府の次官となったため、玉鬘と乳母一家は都から遠く離れた大宰府へ下ります。
玉鬘が4歳〜10歳ぐらいまでを過ごしたのは、大宰少弐の勤務地である大宰府政庁の周辺だったと思われます。
大宰府は平城京や平安京のように条坊制をもつ都市だったと考えられています。北側の中央に政庁があり、そこから南にのびる朱雀大路を中心に、東西・南北、碁盤の目のように並んだマチのどこかで、玉鬘は乳母や乳母の息子・娘たちに守られながら暮らしていたことでしょう。
現在、大宰府政庁跡は、かつて実際に使われていた礎石とレプリカの礎石が並び、市民の憩いの公園として整備されています。広々とした心地良い公園です♪(*^-^*)
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